アプリ開発やサイト制作のスマホ端末実機検証・テスト-Remote TestKit

リモート開発におけるプロジェクト品質の維持方法とは

オフショアをはじめ、開発とテストの現場が物理的に離れている場合、しばしばコミュニケーション上の問題が発生します。1つの認識のずれがそのままアプリに表れてしまう、つまり品質を揺るがす要因になりえるのです。本コラムでは、リモート開発における担当者間のコミュニケーション課題を解決する方法をご紹介します。

<目次>

・リモート開発で生じるコミュニケーションの課題
・会話やテキストでのコミュニケーションでは情報共有が不足する
・開発担当との意思疎通をスムーズにする方法
・リモート開発でもプロジェクト品質を維持するために

リモート開発で生じるコミュニケーションの課題

アプリ開発の一部、特にプログラミング工程をエンジニア単価の安い海外や地方に発注することは珍しくありません。海外に開発を発注することはオフショア開発と呼ばれており、スマホアプリの開発などを行うIT業界では一般的手法です。

しかしながら、オフショアを含めて開発とテストなどの現場が物理的に離れたロケーションの場合には、しばしばコミュニケーション上の問題が発生します。開発者にテストで発生した不具合を説明しても、言語や文化の違いにより情報の共有難易度は上がります。また、チャットやスクリーンショットを使っての情報共有も行いますが、それでも実際のスマホを見ながらの確認と比べると、詳細が伝わらないケースも多く発生します。

国内であっても、開発とテストの担当者が違うことはよくあることです。外部の企業へ開発を発注する場合やリモート開発など、同様のケースは増えていると想定できます。

設計者と開発者、テスト担当者が同じ場所にいない場合には、スマホ上で発生している状態を分かりやすく伝えることは難しいと、多くのエンジニアが感じています。

会話やテキストでのコミュニケーションでは情報共有が不足する

もちろん、エンジニアはコミュニケーションのためには手を尽くしているでしょう。

状態を詳細かつ簡潔に伝える文章で説明したり、オフショアならば、多くの場合は共通言語の英語を使っているかもしれません。

視覚的な情報を伝えるためにスクリーンショットを取得して、吹き出しや矢印を付けて説明する場合もあるでしょう。しかし、スクリーンショットは、スマホ上の一瞬の状態を示しているだけで、連続した情報を伝える場合には不向きです。

時間があれば、設計者やテスト担当者が開発現場に直接出向いて、目の前で実際に操作しながら情報を共有すれば伝わるかもしれません。しかし、多くの場合、予算も時間も限られているため、なかなか取れない手段です。

まとめると「設計、開発、テストの現場が離れている場合は、言語や文化、連携手段を背景として、コミュニケーションにおいて情報の不足が発生している」といえます。

開発企業との意思疎通をスムーズにする方法

設計、開発、テストで実施担当者が分かれているケースは珍しくなく、工程間で関係者間に一定の認識のズレが発生すること自体は避けられない問題です。特に、テスト担当者にとって、開発企業との意思の疎通がなかなかスムーズにいかないというのは、よくあげられる悩みではないでしょうか。設計書に記載した内容の読み取り、記載しきれなかった場合の実装など、細かな認識の齟齬が現れてしまうことがあり、この内容をズレなく説明するためのコミュニケーションコストが大きくなってしまいがちです。

離れていても、同じ端末を確認、操作できれば、こういったコミュニケーションコストは大幅に削減できます。そんな機能を搭載しているのが、RemoteTestKitというクラウド検証ツールです。

Remote TestKit(Web版)ではスマホの端末を共有し、リモートの環境と同一のスマホ上でテストを行うことができます。自分が操作した動きが相手側でもシンクロして表示されるため、音声やテキストと合わせて利用することで伝えたい内容が明確に伝わります。

リモート開発でもプロジェクト品質を維持するために

Remote TestKitの端末共有機能を利用すると、一台の遠隔操作中のスマホに複数台のPCから接続可能です。この機能を利用することで、それぞれ別の場所にいる設計、開発、テストの担当者が同じスマホの動作を同時にモニタリングできます。

スマホ上で行っている操作は共有相手のRemote TestKitの画面上でもシンクロして表示されるため、スマホ上の表示や動きを明確に共有できます。音声通話のできるサービスと組み合わせることで、遠くにいる相手でも隣にいるような感覚で、スマホを見ながらのコミュニケーションが実現可能です。

※本スクリーンショットでは遠隔でのスマホ画面の共有を、疑似的に同一端末の別ブラウザにて再現しています。ポインタが同期されており、片側のブラウザで行った処理がもう一方にも反映されるため、複数のユーザーが同一画面を見ているイメージです。なお、共有先ユーザーがRemote TestKitにログイン・加入していなくても相互の操作が可能です。

特定機種でしか発生しない挙動や障害の確認にも、Remote TestKitを活用できます。海外で開発しておりスマホの手配が難しいケースも、Remote TestKitなら解決可能です。端末の共有機能で実際にスマホの挙動を見ることで、言葉では伝わり切らない繊細な問題でも納得してもらえます。

同時に通話ができない場合には、録画機能で操作を見せることもできます。こちらもスクリーンショットだけでは伝えきれない、連続した操作を共有する際に役立っています。

オフショア開発など、離れていても開発担当とテスト担当間のコミュニケーションをスムーズにとっていくことは、プロジェクトの品質維持に大きく関わる要素といえるでしょう。

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Remote TestKitは端末の共有機能以外にも、スマホアプリのテストに必要な環境を揃えており、スムーズなテストの実施を実現するツールです。


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