アプリ開発やサイト制作のスマホ端末実機検証・テスト-Remote TestKit

スマホアプリ開発のテストを自動化する「Appium」とは

スマートフォンアプリを開発する際、リリース前に複数の端末で、繰り返し検証を行う必要があります。こうした検証は、基本的にはエンジニアやテスト担当者が実際に操作してテストしますが、すべて手作業で行う必要はなく、中には自動化できるテストもあります。

特に、単純作業の繰り返しや、手順が複雑でヒューマンエラーが起きやすいテストは、自動化することで検証作業を効率化することができます。

こうしたテスト自動化ツールにはさまざまなサービスが存在しますが、今回はその中から、オープンソースの「Appium」について紹介します。併せて、Appiumに対応した弊社のクラウドサービス「Remote TestKit Appium自動テストクラウド」についても取り上げます。

オープンソースのテスト自動化ツール「Appium」

「Appium(アピウム)」は、オープンソースのテスト自動化ツールです。もともとは2011年に「iOSAuto」という名で開発され、のちに現在の名前に変更されました。2012年にはオープンソース化されています。

Appiumの特徴は、iOSおよびAndroidの環境で使用できるクロスプラットフォーム対応である点です。 Appiumが動作するOSはiOS/Android/Windows、Appiumを実行するクライアント環境がWindows/macOS/Linuxのため、開発するアプリケーションや自社の開発環境に合わせて使用できます。

Appiumを利用するメリットとは

Appiumでは、複数の言語(Ruby、Python、Java、C#など)を使ってテストスクリプトが記述できます。いずれも広く使用されている言語なので、新たに習得する必要がない人も少なくないでしょう。

加えて、Webブラウザを使ったテストの自動化で広く利用されている「Selenium」のノウハウを利用できる点も、Appiumを利用するメリットです。Seleniumを使っているテストエンジニアであれば、大きな学習コストを掛けることなく、使用できるでしょう。

さらに、Appiumはユーザーが多く、オンラインコミュニティも活発です。技術的な相談がしやすい点もAppiumのメリットといえます。

Appiumの仕組み

Appiumを使用するためには、Appium環境を動作させるためのPCやサーバーなどに、Node.jsやAppium Serverなどの実行環境を整える必要があります。PCやサーバーで作成したテストスクリプトは、Appiumを通じ、実機のスマートフォンに対して実行されます。

現在、Appiumは「Appium Server GUI」として提供されています。テストスクリプトを作成する際、実際の操作を基にコーディングできる「Appium inspector」というツールも用意されています。

Appiumでクラウド上の端末を使うこともできる

Appiumで実機テストを行うためには、ローカルPCにスマートフォンの実機端末を接続する必要があります。スマートフォンには複数のモデルとOSが存在するため、スマートフォンアプリ開発で実機テストを行う際は、多数の実機端末が必要になります。

テストに必要な実機端末は、自社で購入する方法のほかにも、レンタルサービスを利用する方法があります。中でも、データセンターに実機端末を配置し、クラウドサービスとして遠隔操作で利用できるサービスを利用すれば、テストの自動化に加えて、実機端末の調達も効率化することが可能です。

弊社の「Remote TestKit」では、仮想ADB(Android Debug Bridge)機能や Xcode連携機能(Xcode connector)を用いることで、クラウド上の実機端末を、Appiumを通じて操作することが可能です。

準備するのはテストスクリプトだけ、というサービスもある

「Remote TestKit」には、「Remote TestKit Appium自動テストクラウド」というサービスを用意しています。これは、ユーザーがAppiumサーバーや実機端末を用意することなく、テストスクリプトを作成するだけで自動テストが行えるクラウドサービスです。

「Remote TestKit Appium自動テストクラウド」は、Java・Ruby・Pythonで書かれたサンプルスクリプトを用意しています。通常のAppiumスクリプトに、Appium自動テストクラウドを利用するための記述を追記するだけで、Remote TestKit で提供されているさまざまな実機端末を使ったAppium自動テストが行なえます。

テストの自動化を、クラウドでもっと効率化しよう

スマートフォンアプリの開発で重要なテスト工程の効率化は、検証作業を自動化することで加速します。自動化ツールを選択する際は、今回紹介したAppiumが便利ですが、Appiumに対応した弊社のクラウドサービス「Remote TestKit Appium自動テストクラウド」を利用することで、テストの自動化に加えて、実機端末の調達まで、まるごと自動化することも可能です。スマートフォンアプリ開発がより効率的に進められるようになるでしょう。


サービスに関するお問い合わせ

クラウド上のスマホ実機検証サービス、
Remote TestKitのご紹介資料やプラン詳細はこちらからお問い合わせください。
トライアルのご案内も可能です。

関連記事